レブリチンとは

レブリチンとは

レブリチンは海洋生物由来(天然物)の放射性増感作用を持つ物質です。一般的に、天然物由来の物質は大量製造できず、医薬品として供給が困難です。我々は、困難な条件をクリアして、人工的に大量合成することに成功しました。光合成を行う微生物や高等植物に広く存在しています。

レブリチンの作用機序

レブリチンの作用機序

がん組織の中心部は低酸素濃度状態であるため、放射線が作用しません。レブリチンを投与すると30~60分後にがん組織内の血流量が増加します。がん組織の中心部が一時的に高酸素濃度状態になり、放射線が作用します。正常組織では数分~1時間以内に排斥されますが、がん組織では24時間程貯留します。このことからレブリチンは正常組織よりも腫瘍に限定的に働くことが分かります。

レブリチンは、

  1. 1.低酸素誘導因子(HIF-1α)の発現低下
  2. 2.糖鎖架橋タンパク(Gal-1)活性の阻害
  3. 3.接着斑キナーゼ(FAK)の阻害

といった働きで、腫瘍血管が正常化されることで、がん組織内に酸素が行き渡り、放射線治療が有効となる高酸素濃度状態へと変化させるのです。