がんの放射線治療について

がんの治療は、がんの種類や進行度のほか、治療を行う病院や担当医の方針によって下記のいずれか単独または併用で行われています。

  • 手術療法

    手術療法

    がん組織を切り取ってしまう治療法。手術では、がん組織と、転移を想定して周辺のリンパ節を切除します。がんを取り残せば再発してしまうため、転移の恐れの有る範囲よりやや広めにリンパ節を取り除きます。

  • 化学療法

    化学療法

    抗がん剤でがん細胞の増殖を抑え、死滅させる治療法です。抗がん剤は、身体全体に治療の効果が及ぶことを期待できるため、転移のあるとき、転移の可能性があるとき、白血病やリンパ腫のように全身的な治療が必要になるときなどに行われます。

  • 放射線療法

    放射線療法

    がん組織に的を絞って放射線を照射する局所療法です。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来ます。治療による痛みがなく、副作用を最小限にとどめることができる、身体にやさしい治療法とされています。

がんの放射線治療法の現状

がんの放射線治療法の現状

放射線治療はがん細胞に対して局所的に攻撃する治療法です。がん周囲の正常組織に当たる放射線量を最小限に抑えながら、がんに多くの放射線を照射するピンポイント治療によって、痛みがなく、副作用を最小限にとどめた効率的な抗がん治療が行えます。放射線治療が最も普及しているアメリカでは、がん患者の約70%が放射線治療を受けています。欧州においても50~60%の患者が放射線治療を受けています(日本では25%にとどまっています)。

しかし実際には、がんが発見された時にはすでにがん組織が増大化しており、がんの中心部が低酸素状態となっているため、放射線治療の酸素効果が得られず治療効果が十分に得られない場合が認められます。そこで有効とされているのが、放射線増感剤の併用です。放射線増感剤はがん組織の中心部の酸素濃度を上げて、放射線治療の抗がん効果を最大限に発揮させます。